会社のあゆみ
Company History
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シー・オー・シーでは防衛省の要望に応えるだけではなく、将来を見据えた様々な提案も行っています。
例えばこれまでの三十数年間は艦艇の大型化に伴い、艦内管系統の大口径化が進みバルブ(弁)の開閉の所要時間がかかるようになった一方、今後は人口減による自衛官の減少が見込まれ、その操作への対応が課題となっています。特に被弾時の消火系、傾斜を補正するバラスト注排水系など急を要する管については、確実かつ短時間でバルブの開閉が不可欠で、そのためには遠隔操作化・自動化が避けられません。
野口は創業直後からこうした事態を見越し、その対処法について研究を続けてきました。その代表格が、大口径の管であってもスイッチ一つでバルブの開閉が遠隔操作できる「電動油圧式アクチュエータ」です。近年では、平成30(2018)年度計画艦(3900トン護衛艦)以降の新型艦艇における省人化に対応するためのバルブの技術改善(仕様変更)提案を行ったほか、次期護衛艦に向けても省人化につながる新製品を提案しています。
また、現在は艦艇への納入品の修理・整備体制についても、納期短縮及びコスト削減に向けて提案を進めています。
こうした企画立案は、一朝一夕にできるものではありません。35年間にわたる経験と実績、防衛省海上幕僚監部や各造船会社との信頼関係、卓越した先見性・創造性が求められるもので、他社の追随を許しません。今やシー・オー・シーは依頼された製品を単に納入する装置メーカーではなく、将来の自衛艦の在り方を見据えながら最適な製品やシステムを提案する、防衛省自衛隊のいちサプライヤーとして、高い信頼を得ていると自負しています。